白内障手術で老眼が改善する

白内障は、加齢によって水晶体が濁ってくる目の病気になります。早い人では、40 歳代から発症し、年を重ねるごとに発症率は増加していきますが、70 歳を過ぎるとほぼ100% の人が白内障になっていると言われています。日本では、年間で130万件も行われている白内障手術ですが、手術手技や手術で使用する眼内レンズの進歩によって、白内障と同時に老眼も改善できるようになりました。これを可能にしたのが「多焦点眼内レンズ」の登場です。多焦点眼内レンズは、近視、遠視、乱視、老眼といった屈折異常を白内障と一緒に改善することができますので、昔と違って手術後に老眼鏡を使う頻度が大幅に減少しています。