レーシック手術の費用とお薦めのクリニックをご紹介

レーシック手術は、扱っているレーザーの種類や手術費用などクリニックによって違いがあります。
レーシックは、手術手技も確立されて、安全性の高い手術になりますが、自分の目を任せるクリニックを選ぶには様々な要素を検討しなければなりません。手術を受ける動機としては、「裸眼生活への憧れ」や「コンタクトレンズの不便さから解放されたい」といった明るい希望的な要素になりますが、手術費用は予算を準備する上で、現実的な要素になります。手術を受けるクリニック選びにも、予算という現実的な面も反映されると思いますので、レーシック手術を検討されている人に、お薦めのクリニックを紹介します。

レーシック費用の比較

レーシック手術は、自費診療になりますので手術費用はクリニックによって違いがあります。また、使用するレーザー機器によっても費用が異なるため、色々なクリニックのホームページを見ながら検討されると思います。ただし、クリニックのホームページだけでは見えない部分もありますし、古いレーザー機器による手術プランをやすく提示して、来院すると高額な手術プランを勧めてくるクリニックもありますので、複数のレーザー機器を扱っているクリニックは注意が必要です。何故なら、患者の立場からすれば、本当に自信のあるレーザー機器だけ勧めてもらいたいからです。数万円の客寄せプランに期待して、いざ来院したら数十万円のプランを勧められるのでは、準備した予算も検討した時間も無駄になってしまいます。
また、20 年以上も前に発売されたレーザーも稼働しているので手術の精度には違いがあることも事実です。ここでは、導入しているレーザー機器と手術費用をクリニック別に紹介したいと思います。

手術で使用するレーザー比較

【アイトラッキング機能とレーザー機器の新しい順に掲載】

  中央区銀座
  ◎角膜強化型レーシックに対応
フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
フェムトLDV-Z8
エキシマレーザー
(屈折矯正)
8次元アマリス1050RS
立体的な目の動きを追尾することができる
8 次元アイトラッカーを搭載

  千代田区有楽町
  ◎角膜強化型レーシックに対応
フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
フェムトLDV-Z6 他
エキシマレーザー
(屈折矯正)
アマリス750S 他
立体的な目の動きを追尾することができる
7次元アイトラッカーを搭載

  新宿区西新宿
  ◎角膜強化型レーシックに対応
フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
イントラレースifs 他
エキシマレーザー
(屈折矯正)
VISX STAR S4 IR 他
平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカー

フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
FS200
エキシマレーザー
(屈折矯正)
EX500
平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカー

フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
イントラレースifs
エキシマレーザー
(屈折矯正)
VISX STAR S4 IR
平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカー

フェムトセカンドレーザー
(フラップ作成)
イントラレースifs
エキシマレーザー
(屈折矯正)
テクノラス217Z
眼球回線に対応した2 次元アイトラッカー

  中央区明石町
眼科用カンナ
(フラップ作成)
マイクロケラトーム
エキシマレーザー
(屈折矯正)
VISX STAR S4 IR
平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカー

  世田谷区下馬
フラップを作成しないPRKによる手術
エキシマレーザー
(屈折矯正)
VISX STAR S4 IR
平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカー

レーシック手術のお薦めクリニック

税抜:両眼218,000 円~ 378,000 円
税込:両眼239,000 円~ 415,800 円

検査設備や手術で使用するレーザーは、最新機種を導入していますので、手術の精度は高く評価できます。価格も明瞭でプランも解りやすい。手術を担当する冨田院長の実績は言うまでもなく高評価。
冨田実アイクリニック銀座は、フェムトLDV-Z8 と8次元アマリス1050RS を使用しています。どちらもシリーズ最新機種で、恐らく日本国内で唯一のクリニックだと思われる。また、レーシックの指導医ライセンスを取得している冨田院長が、すべての手術を担当してくれるのは頼もしい限りである。執刀実績も世界規模の評価を得ているので、国内では圧倒的ではないだろうか。手術プランも手術費用も解りやすく、リーズナブルな価格設定に加えて角膜強化型レーシックにも対応しているところに好感が持てます。すべてホームページに紹介されているから患者にとっては検討しやすいクリニックという印象を受けます。屈折矯正を専門としているだけあって、適応検査はすべて国家資格を持つ視能訓練士が担当してくれるので検査体制も安心です。東銀座駅から徒歩1分と通院にも便利で、遠方から通院する患者にとっては歌舞伎座のすぐ隣という解りやすい立地もありがたい。

税抜:両眼69,000 円~ 773,000 円
税込:両眼75,000 円~ 850,000 円

美容外科か進出して、現在は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌と全国に5のクリニックを展開。価格の高低差が77 .5万円と広すぎる点と最高値のプランが小さくしか紹介されていない点が不安要素である。
品川近視クリニックは、全国に5院を展開する大手クリニックで、視力回復手術をメインに行っています。美容外科から進出したクリニックですが、日本でレーシックが普及し始めた頃から積み重ねてきたクリニックとしての実績は豊富だと思いますが、執刀医個々の実績が不明なため、以前から積み重ねた実績と現状の評価が微妙です。また、フラップ作成をマイクロケラトームで行う最安値のプランは、客寄せプランにしか思えないため、来院してから高額なプランを勧めてくる不安も・・・。
角膜強化型レーシックを独自のネーミングで「Lext」と命名しているが、古いレーザーによる手術プランを安く見せるのは美容外科ならではの手法だろうか?

税抜:両眼140,000 円~ 350,000 円
税込:両眼154,000 円~ 385,000 円

新宿を拠点にレーシックやICLを専門としたアイクリニック。美容外科から進出したクリニックになので、価格はリーズナブルな設定になっていますが、角膜強化法や保護用コンタクトは別途費用が必要
SBC 新宿近視クリニックは、リーズナブルな価格設定でも角膜強化型レーシックにも対応してますが、角膜強化法は別途10 万円(税抜)がかかる。また、安心リラックスセットという痛み緩和のための保護用コンタクトの処方も別途1 万円(税抜)となっている。結局、10 万円は追加されることになるので、安く感じて来院してみたら予算オーバーなんでことに・・・。レーシックで使用するレーザー機器も、それほど新しい機種ではないので、安いプランは手術の精度が心配。その点を加味すると価格設定は妥当なラインと言える。医師は3 名が在籍しているようだが、個々の実績についての紹介がないので詳細は不明である。

税抜:両眼320,000 円
税込:両眼352,000 円

御茶ノ水井上眼科クリニックは、目の総合病院として様々な手術に対応しています。
レーシック手術を行っていますが、角膜強化法には対応していません。手術プランが1つに絞られている点は解りやすい。
御茶ノ水井上眼科クリニックは、目の総合病院として知られている都内では規模の大きい眼科クリニックで、葛西、大宮、札幌などに分院があります。保険診療が中心ですが、レーシック手術にも対応しています。取扱う手術プランも1つだけなので、患者としては非常に明瞭である。使用しているレーザー機器は、古すぎる訳ではないが、アイトラッキング機能も2次元で、角膜強化法にも対応していないとなると価格設定は平均ラインと言えます。JR 御茶ノ水駅から徒歩1 分と利便性が高く、東京メトロや都営新宿線などの地下鉄も利用できますので通院には便利です。大きなクリニックなので幅広い眼疾患に対応しています。

税抜:両眼354,546 円~ 445,455 円
税込:両眼390,000 円~ 490,000 円

南青山アイクリニック東京は、日本にレーシックが普及し始めた頃から手術を行っている先駆け的な存在。現在は、アイデザインというブランド化されたレーシックを導入しているが、角膜強化法には対応していない。
南青山アイクリニック東京では、アイレーシックというブランド化されたレーシックを導入していましたが、最近ではNIDEK 社製の「Quest M2」というエキシマレーザーが導入されています。手術中の眼球回旋に対応できるようだが、基本的には平面的な動きに対応した2 次元アイトラッカーの機能である。あまり扱っているクリニックが少ないため詳細は不明。角膜強化法には対応していないので、価格設定としては少し高めに感じる。地下鉄3路線が利用でき、最寄駅から徒歩4分と通院に便性で、様々な目の情報を発信しているクリニックです。

税抜:両眼318,182 円~ 390,910 円
税込:両眼350,000 円~ 430,000 円

吉野眼科クリニックは、テクノラスというエキシマレーザーを使用しています。他では取り扱いが少ないレーザーのため、目新しく感じますが、2004 年には日本で稼働しているレーザーになります。
吉野眼科クリニックでは、テクノラス217Z というエキシマレーザーを使用していますが、日本で稼働し始めたのは2004 年頃になります。また、フラップ作成に使用するイントラレースifs は、ブランド化されたアイレーシックに使用されています。
アメリカでパイロットに対して初めてレーシックを行ったとして話題になりましたが、それも2006 年のこと。角膜強化法の対応もなく、レーザー機器の年式から価格は平均よりもやや高めというイメージです。7つの路線と都営バスでも通院できますので、通院の利便性が高いクリニックです。

税抜:両眼300,000 円
税込:両眼330,000 円

聖路加国際病院(眼科) は、様々な目の病気に対応しています。レーシックなどの屈折矯正手術も行ってますが、診療科目が多いので、レーザー機種も、手術プランも、手術費用も明瞭化されています。
聖路加国際病院は、多くの診療科目に対応した大規模な病院ですが、眼科部門ではレーシックにも対応しています。フラップ作成はフェムトセカンドレーザーではなく、マイクロケラトーム(眼科用カンナ)を使用しますので、手術の精度は少し落ちると思います。エキシマレーザーは、ブランド化されたアイレーシックに使用されていたレーザーになります。アメリカでパイロットに対してレーシックを行ったことで話題になりましたが、それも2006 年のこと。角膜強化法への対応もありませんが、レーザー機器も1 種類で、価格もワンプライスなので解りやすいと思います。
築地駅から徒歩7 分、東京駅からはバスも出ています。

税抜:両眼200,000 円~ 1,000,000 円
税込:両眼220,000 円~ 1,100,000 円

奥ノ山医院では、独自の名称を付けた「パーク近視手術」という視力回復手術を行っています。術式はPRK というフラップを作成しない方法ですが、以前から行われている手技にすぎません。
奥ノ山医院では、「パーク近視手術」という独自のネーミングをつけた視力回復手術を提供しています。手術の方法は、PRK という以前から行われていた手術方法で、フラップの代わりに角膜上皮を除去する手技になります。エキシマレーザーで上皮を除去するのですが、術後は痛みの心配があります。また、使用するエキシマレーザーはプロファイルシリーズと紹介されていますが、アイレーシックに使用されていた「VISX STAR S4 IR」という機種になります。アイレーシックが話題になったのが2006 年のこと。その後、アイデザインという名称で再登場しましたが、レーザー機器は20 年以上前に発売されたものなので、結果は最新レーザーには劣るようです。独自のネーミングで目新しさを打ち出して、近視の度数ごとに価格を設定していますが、術式から考えると高すぎる印象です。人気の町でもある三軒茶屋駅から徒歩7 分と通院には便利なクリニックです。

【まとめ】

レーシック手術で使用するレーザー機器は、非常に高額であるため、手術費用も数十万円~数百万円になります。ただ、虫歯をインプラントで治療すれば1 本で数十万円しますので、大切な目にかける費用としては高くはないのかもしれません。ただ、クリニックによって使用するレーザー機器も違いますので、手術の精度にもバラつきがあることは事実です。レーザーの性能は、そのまま手術結果に跳ね返ってきますので、新しい機種を選ぶことが重要になります。
また、複数のレーザー機器を導入して、プランや手術費用を複雑化しているクリニックよりは、解りやすい価格設定にしているクリニックのほうが安心できると思います。極端に安いプランは、明らかに客寄せにしか思えませんので、価格設定やプラン設定からもクリニックの自信が感じられると思います。