視力の回復(矯正)について

近視、遠視、乱視、老眼などは、日常生活にも影響する屈折異常になりますが、これを改善する方法としては、メガネやコンタクトレンズといったアイテムに頼る方法と、レーシックや ICL といった視力回復手術という方法あります。どちらも視力を回復させる有効な手術であることは間違いありませんが、手術を選択された人は、どんな考えや意見を持っていたのでしょうか。また、手術を選択する時には、手術方法の選択やクリニック選びなど多くの検討課題があります。これには、手術にかかる費用(予算)も例外ではありませんので、コンタクトやメガネとの比較も重要です。

視力の回復(矯正)について

近視、遠視、乱視を改善する方法としては、メガネやコンタクトレンズを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近ではレーシックや ICL といった視力回復手術という方法が注目されています。レーシックはエキシマレーザーで角膜のカーブを変えることで視力を矯正しますが、ICL は目の中に眼内レンズを挿入することで視力を矯正します。どちらも視力を回復させる有効な手術であることは間違いありませんが、実際にどちらの手術をえらんだらいいのか迷われている方も少なくないと思います。少し前までは、レーシックに人気が集中していましたが、これは目の中に眼内レンズを挿入することへの恐怖感、レーシックよりも費用が高額であったこと、スポーツ選手や芸能人がレーシックを受けたことがメディアで取り上げられたことなど様々な要因があると思います。日本でも多くの人がレーシックを受けられたので、視力回復手術というものが身近に感じられるようになり、著名人も ICL を受けた経験を SNS で紹介するなど、最近では ICL への注目度も上がってきています。どちらの手術も安全性が高い手術になりますが、目の状態によって適応の判断が違ってきますので、詳しい検査結果をもとに、自分に合った視力回復手術を選択することが必要です。

視力回復手術とコンタクトレンズの費用

視力回復手術は、18歳以上が対象となりますので、それまではメガネやコンタクトレンズで視力を矯正してきたと思います。コンタクトレンズにも色々と種類がありますが、目の悪い人にとっては必需品になりますので、その費用も馬鹿にはなりません。使い捨ての 1Day タイプのコンタクトであれば、1ヶ月で左右30枚ずつ必要になりますので、1箱3,000円とすれば月に 6,000 円となり、年間で 72,000 円の出費になります。仮に10年使用したとすれば72万円もかかっていることになります。また、度数が変わればレンズの交換が必要になりますし、1 回で使用する金額は少なくても、日常生活に欠かせないものなので一生涯に渡って購入し続けるとなると、その合計額はかなりの金額になります。一方で、レーシックやICL などの視力回復手術は、手術費用が数十万になりますので、1 回でかかる金額が大きいのは事実ですが、一生涯に渡ってコンタクトレンズを使用したと思えば、十分にお釣りがくる金額です。積もり積もって大きな金額になるコンタクトレンズと、1 回の出費が大きい視力回復手術ですが、トータルの金額だけを比較すれば視力回復手術のほうが安く済むと言えるかもしれません。

<手術費用についてはこんな考え方も・・・>

人間の目は、外から入ってくる情報の 85% 以上を入手していると言われています。目は左右に2つしかありませんが、視力は情報を認識するための能力にあたります。人間が生きていくには、物を食べなければなりませんが、この時に必要は歯は親知らずを含めると32 本もあります。歯が 1 本抜けてしまってインプラント治療をした場合、1 本で 30 万円~ 80 万円が相場になります。1 本の歯にこれだけの費用をかけるのであれば、情報の 85% 以上を入手する2 つしかない目に同等の費用をかけて視力を回復することは、決して高くはないという考えの人もいます。歯が1本なくても物は食べられますが、目は2つしかないので、こういった考え方も参考になると感心してしまいました。皆さんはどうでしょう・・・・。

視力回復手術を受ける動機について

すでに視力回復手術を受けて裸眼で生活されている方も沢山いると思いますが、目の悪い人にとって裸眼で物を見るという行為は憧れだったと思います。コンタクトの着け外しや面倒な手入れも必要なくなり、朝起きればそのまま出掛けられる便利さがあります。スポーツをする時も、メガネやコンタクトを気にしなくて済みますし、花粉の時期もレンズの間に花粉が入ることもありませんので、日常生活が格段に楽になったと実感されていると思います。最近は、豪雨や地震などの災害も多くなってきていますので、そういった災害に備えて手術を受けられる人も増えているようです。非難の時にコンタクトがなくて何も見えないなんてことを考えると怖いですよね。このように、人によって視力回復手術を受ける動機も様々ですが、それぞれの人が持っている目標や目的を叶えるために視力回復手術は、有効な選択肢であると思います。

<視力回復手術を受けた主な理由>

  • メガネやコンタクトレンズが煩わしい
  • 裸眼で生活したい
  • コンタクトレンズの異物感や充血
  • ずっとコンタクトを購入すると考えた時の費用
  • スポーツを裸眼で楽しみたい
  • 運転免許の更新
  • 海外への転勤や留学前に視力を回復したい
  • 災害時の避難や長期的な避難生活に備えて
  • 職業上の理由でメガネやコンタクトだと不便だから
  • 知人や家族が受けて良好な視力を得られているから
  • 有名人も手術を受けているから安心感がある

視力回復手術は選択的治療に該当します

レーシックや ICL は、患者自身が選択して受ける治療になります。これは、美容外科や美容皮膚科にも該当することですが、「絶対に受けなければならない治療や手術ではない」ということです。視力であれば、メガネやコンタクトでも矯正できますし、美肌治療や美容整形なども病気を治す医療行為ではないからです。ただ、視力回復手術で言えば、裸眼での生活が手に入るコンタクトの手入れが不要になる、コンプレックスから解放されるなど、日常生活において多くのメリットが期待できます。ただし、医療行為である以上は100%という保証はどこにもありません。壊れた機械を修理するのとは訳が違いますので、メリットとデメリットを知ったうえで手術を検討する必要があります。